■ [映画] 「座頭市」
ASIN:お前さんがたぁ何かい、あっしをお切りになろうって言うのかい・・・(~_~メ)
北野監督のこの作品も思ってた以上に面白かったけど、やはり座頭市と言えば勝新ですね。 この映画、気になったのが相手を切った時の血飛沫、通常の血のりを吹き飛ばす方法と、たぶんCGで合成したと思われる血飛沫、おそらくこの2つの方法を上手く組み合わせて作っているようだが、どうも興ざめしてしまうのが、飛び散った後のCG血飛沫がどこにも付かず、例えば切った座頭市の服に返り血として付くと言うことが無く消えてしまうこと。なんか微妙な違和感が残る。ここまでやったのなら、そこまで気を使って欲しかった。 最後の「下駄タップ」、日本映画華やかかりし日のエンターテインメント時代劇風で面白いんだけど、正直な感想は「逃げたな」と言う感じ。 ところで座頭市さん、どうして彼らを切り捨てていったんでしょう?、ヒョッとして座頭市さんは、世直し行脚をしている水戸黄門さん?、ヒョッとしてただの大量殺戮殺人狂?(笑) 全体的に、監督自身若干消化不良だった気がする。 まあ、なんだかんだ戯言書いてますが、それなりに面白かったです。
「座頭市」というタイトルからどうしても比較してしまいます。
北野「座頭市」、全体的に過去のいろいろな映画をよく勉強して創ってるな。と言うのが第一印象。
これは長所であり短所でもあったように思える。
何故かというと、先が簡単に読めてしまって、その通りの展開、特に驚きがなかった。
北野映画、私はそれほど好きではない。無表情で淡々と残酷なことをする。それほどめずらしいか?
ものすごくよく勉強してるのも分かるし、それなりに独創的なのも評価するが、ちょっと過大評価すぎるんじゃないかと、私は思う。
と言うのが表すように、全体的にものすごくよく勉強して気を使って撮ってるのに、ほんの少しのところで、もう一歩映画にのめり込めない、と言う感想が残ってしまうのであった。
他の監督ならいざ知らず、北野武監督ならもっとすごい渋いエンディングを期待してしまいます。
今回の「座頭市」は、どうしてもあまりにはまり役だった勝新「座頭市」と比べてしまうし、北野監督も時代劇一作目だし上出来でしょう。
次のオリジナル北野時代劇が楽しみです。
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