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ただいま放送中のNHK土曜ドラマ「遥かなる絆」の原作「あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅」のスピンオフ本。

「あの戦争から・・・」の第1部のみから見れば外伝と言うより本伝と言った方が私はシックリ来るような気がしますが・・・(笑)

まあそんな事はさておき。

この「あの戦争から遠く離れて外伝―「孫玉福」39年目の真実」は孫玉福こと城戸幹さん御自身による著作です。

で、語られている内容はノンフィクションなので当り前なんですが同じ話です。
が、さすが御本人による著作、かなり詳細に当時の事が余すところ無く語られています。
相当な迫力です。

私がこの本を読んでみようと思ったのは、「あの戦争から・・・」でも充分感動したし内容的にも良かったのですが、たぶん多くの人(戦後生まれのと言った方が良いかも?)が感じられると思うのですがお父さんがどうしてそこまでして日本に帰ろうとしたのかと言うところをもう少し知りたいと思ったのと、当時の中国の状況や中国の一般庶民の生活の状況を知る事ができるのではないかと言うことで。
日本との国交が途絶えていた当時の中国の私の認識と言えば、自民服を着た人がものすごい数の自転車で大通りを走っている光景くらいで、実際中で何が起こっていたのかどんな生活をしていたのかなんて全く知らなかった。
知らなかったと言っても、私と同年代くらいの男子は中国の一般人の生活を全く知らないかと言えばそんな事はなく、中学生前後の多感な頃にブルース・リーの映画の洗礼を受けたためで、そう言えば当時夢中で見たブルース・リーやその後流行ったカンフー映画(まあ中国国内じゃなくほとんどが香港映画ですが)に出てくる舞台設定が一般の中国人の生活を描いていたりする物も結構あったので、漠然と知っていたり(知っているつもり?)するのですが。
「「孫玉福」39年目の真実」を読み進んでいくと、我々の世代ではもうなくなっていますが私が小さな頃見てきた祖父の世代の人間関係を思い起こしてみると「嗚呼、なんか似てるよな」と言うところがあったりしますが、農村部と都会の格差(私の祖父も農村から都会に出てきた人で)などは日本では考えられない格差と制度が有った事を知る事が出来たり非常に興味深かったです。
で、城戸幹さんがどうしてそこまでして帰ってきたかと言うところですが、幹さん御本人からすれば1/10も分かってないと思われるでしょうが、なんかもう少し分かったような気がします。基本的には本当の親に会ってみたいと言う帰巣本能みたいなものが有って、その上に当時の中国在住の日本人としての社会状況なんですが、「あの戦争から・・・」では語られていない「「孫玉福」39年目の真実」で始めて明かされた事実、さり気なく書かれていますが、自分の身に置き換えて考えてみるとこれは相当恐い状況です。
なんか戦後経済成長と共に育った私たちには、こうやって御本人自ら語っていただかないと理解できない事でしょう、やっぱり。
あと、娘の久枝さんとは8年ほど前にとある集まりで知り合って以来仲良くさせていただいているのですが、知り合った当初は良くいるフリーライターに憧れる若者の一人みたいな認識だったのですが、少しずつ彼女のバックボーンを知り、その後「あの戦争から・・・」の出版までの粘りとガンバリを見てきたものとしては、本に書かれているお父さん幹さんのガンバリを読んでいると、娘の久枝さんのガンバリとまさに瓜二つと言うかダブってきて、私なんかは二重に泣けてきます。
遥か遠くに目標を見付けた時のこの父娘の粘りと頑張り、凄まじい物があります。
まさに「車到山前必有路」です。(私も見習わなければ!!)
凄まじいと言っても、幹さんも久枝さんも実際に会って話してると、普通のあたりの柔らかい気の良い、(ヘ。ヘ)フワッとしたお人柄なんですけどね。(笑)

とまあ、分ったような分からないような事を書いてますが。
「「孫玉福」39年目の真実」はゴールデンウイーク中に読み終えてたのですが、(「あの戦争から・・・」の感想を書いたときもそうなんですが)いろいろな角度から読めて、情報量が多すぎて、感じ入るところも多すぎて右脳だけで生きているような私にはなかなか上手くまとめて紹介することができなくて、こんな感じになっていますが、NHK土曜ドラマ「遥かなる絆」を見て感動したかたや「あの戦争から・・・」を読まれたかたも是非読んでみてください。
以前このブログで紹介した、私の友人の城戸久枝さんの著書「あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅」 がドラマ化されました。
明日 4月18日 PM9:00から始まるNHKの土曜ドラマ「遥かなる絆」です。

いや〜、執筆が終わったと聞いて、出版前のまだ読みもしない頃から「この本は、テレビドラマ化か映画化されるんじゃない」と私が勝手にほざいていたのが現実のものになりました!!

まあ、冷静に考えたらこの超感動ドラマ向けの実話、NHKが放って置くわけないと誰でも考えつくと思いますが。(笑)

さて今の私の最大の関心事は、脚本をどんな風にまとめているか、と言う事でして。
この「あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅」 残留孤児のお父さんの話の第1部と、その足跡を辿る著者である娘の第2部に分かれていて、それもページ数で言えばほぼ同じくらいの分量で書かれていて、読み進めていくと第1部のお父さんの体験の圧倒的な話の後に第2部を読み始めの頃はちょっと蛇足的な感じを受けるのですが、さらに読み進んで最後の方になると、この父と娘の体験だけに留まらず絶え間なく続いている歴史の瞬間を体現している我々にも通じる歴史の収束感とでも言うのでしょうか、この本特有の読後感を味わえて実に感動的なんですが、考えるにこの感動を呼び起こせるのは、実の娘である城戸久枝さんが書いていると言うところによるところもあると、私なんかは思ってしまったりして、この本で味わえる感動の感じは如何に能力の高い脚本家でも相当難しいのじゃないかと思ったりするわけです。
それで、このドラマ化の話が決まったのが昨年の今頃よりもう少し後、まあ水面下で動き始めたであろう時から考えてもまだ一年経つか経たないかで完成してるわけで、完成までの時間がちょっと短すぎるような余計な心配もしたりするんですが・・・・本は本、ドラマはドラマで、それはそれで別物と言う考え方もあるでしょうが。

まあ、脚本家も監督も俳優さんたちもみなさん実績のある優秀な方達ばかりでNHKの力の入り具合も充分に感じられるので私なんかの心配は老婆心でしょうが。(笑)

まあとにかく、明日が楽しみです!!
昨年の秋に紹介した私の友人の城戸久枝さんのこの本「あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅」 、読後、何かの賞には絡みそうだとは思っていましたが、いきなり"大宅壮一ノンフィクション賞"を受賞するとは!!
"大宅賞"と言えばノンフィクション界の芥川・直木賞。
デビュー作にして大快挙ですよ!!
まあ、候補作にあがったと言う話を聞いてから、最近これだけの実話はなかなか出てこないだろうし、他の候補作を見ても話の規模は別格なので、たぶんまちがいなく受賞するだろうとは思ってましたが。(笑)
しかし、スゴイです!!
スゴイ賞だけに受賞した本人にしてみればこれからのプレッシャーが大変かも知れませんが・・・・
今はとにかく、受賞おめでとう〜〜!! ヽ(^。^)丿
トラベルライターMLで知り合ってからすでに8年、私も感無量です。 (。)カンド-
昨年結婚式でお会いしたお父さんや御家族の方々のお喜びの姿が思い浮かびます。 シミジミ~

さて、出版当初からの私の妄想、この本の映画化も俄然真実味が増してきましたね。
先ずは以前「週間BOOKレビュー」でも取り上げられた事ですからNHKでテレビドラマ化。
そしていよいよ映画化へ・・・・
(゜ペ)ウーン 監督は誰が良いかな??
以前はチャン・イーモウが良いと思ってたんですが、最近のチャン・イーモウの作品は金は膨大にかかってるが一作ごとに以前の良さが無くなっているし、中国のシーンをしっかり撮ってもらいたいので・・・・・`s(-・-;) エートォ... 誰がいるかな〜・・・・勝ってな妄想は膨らむばかりです。(笑)
6年強来の友人のノンフィクションライターのデビュー作。
友人だから言うわけじゃないですが、この本、相当良いです。
内容は、数奇な運命を辿られた著者のお父さんの半生と、著者自身が10年の歳月を費やして自らのルーツを辿った、感動作です。

著者は、中国残留孤児の二世で、それも日本生まれの中国残留孤児二世と言うかなり得意な生まれ。
ある程度以上の年代の方だと、日本生まれの中国残留孤児??・・・・残留孤児が日本に帰ってきて、日本で結婚して子供が生まれて、その子供がこの年齢・・・・・計算が合わなくないか??・・・と思われるでしょう。始めて著者からその話を聞いた人は大抵そう思うようです。
実は私も初めのうちそう思いました。
ここが、この話をさらに感動させるポイントです。
ここで内容を詳細に書きたいところですが、拙い私の文章力では上手く書けそうもないし、変にネタバレしてしまってもしょうがないので、もう少し詳しく知りたい方は、ほぼ日刊イトイ新聞Amazon.co.jpの書評あたりを御覧ください。

この本には読書ポイントがいっぱいあります。
お父さんが残留孤児となって帰国するまで、どうして帰国しなければならなかったのかと言うのはもっとも中心であり当然ですが、私的には、満州国って何?どういう物だったの?(これ学校で習ってないもの・・・)、親子の絆って?、家族って?、戦争って?、国家は個人をどんな扱いをするか?などなど・・・。特に私が興味深かったのは一般庶民の中国人の家族観や人間関係が日本人の著者の目を通して読めたところ。映画好きの私はブルース・リーに始まって色々なカンフー映画・中国系・中国映画で垣間見ていたし、多くはないが今までも中国の人と直接親しく接した経験もあったり、等々なのですが、中国って懐かしいような親しみやすいような、以前一度仕事で中国を訪れてからはさらに「中国ってけっこう肌に合うかも?」などと思っているのですが、どうももう一つ分からない感じ、どう接して良いのか分からないところがあったりするのですが、もう一歩理解できたような気がした。

さらに、第1部のお父さんの物語を読んでいて、このお父さんの姿を読みながら、私はお父さんと著者自身がダブって見えてしょうがなかったのですが。
と言うのは、このお父さんいかなる困難も物ともしないものすごい努力家なんです。
で、私の知っている著者も一見あの年頃の普通の女性なのですが(まあ実際そうなんですが(笑))、目標を定めて突き進んでいく姿と言うか、目的完遂能力と言うかはかなりものすごい物があります。ものすごいというと腕まくりして・・・と言う風に思えますがそんな風でもなく、ただひたすら独自に黙々と努力していくと言う姿勢があって、「最近では珍しい(私の年代でもどの年代でも珍しいんでしょうが)なんかどこかすごい子だなぁ〜」と思っていたりしたのですが、どうやらこれは城戸家のDNAの中にある特質のようですね。(笑)

などとウダウダと分ったような分からないようなことを書いてますが、この本は全ての年代全ての人にオススメできる名著だと思います。

後、出版前から私は言っているのですが、この本をチャン・イーモウ監督に映画化して欲しいです。
映画化するならチャン・イーモウしかいません。
読書中も私の頭の中ではチャン・イーモウ演出の映画が、すでに4パターンくらい繰り広げられていました。(笑)

蛇足ですが、著者へ。
この本は、出版前に私が想像していたより遙かに良い出来です。
正直、驚きと嬉しさで読みました。
でも、デビュー作でいきなり切り札を出してしまったような物なので、次回作は相当大変だろうと思いますが、今からしっかり気を引き締めて頑張ってください。
まあ、人並み外れた目標完遂能力の持ち主ですから大丈夫でしょうが。(笑)

最後にこの本を読まれる方に注意事項。
この本、相当泣けます。
なので、ハンカチとティッシュの用意をお忘れ無く!!(笑)

この書籍の表紙、私の作品です。
写真に見えるでしょうが実は3DCGです。
作ったのは、ちょうど去年の今頃でした。
とりあえず試しに作ってみたと言う以外特に感慨などはないのですが、初の3DCG作品の使用例と言うことでちょっと記してみました。(笑)
で本の内容は、こんな内容のようです。
書籍帯から引用
十年後、ぼくはレイプした女に愛された?

って、(^_^;)\(・_・) オイオイ
ご興味のある方は是非御一読を!!





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